■債務整理、その前に…

香川・高松の弁護士のところに相談にみえる方は、多くがすでに“多重債務”という状態になっています。


多重債務と呼ばれる時点で、その殆どが一般人とはかけ離れた感覚になってしまっています。


実際には”支払不能”な状態なのに、数社からの借入によって、何とか毎月のやり繰りができてしまうのです。


『実際には多額の借金を抱えている』のに、です。


そうです、数社から借入をすることによって、何社かの借金の返済を続けているわけですし、借金の返済のために別の借金を産んでいるのです。


従って、借金は増えることはあっても、少しも減ってはいかないのです。


本人は「今月も何とか乗り切れたな」と、自分の行動に満足感すら覚えていますが、その実は大変危険な状態を続けているのです。


落ちたら命がないような高所での綱渡りを日々続けているようなものです。


ただ、本人にはその高さの自覚がない。


落ちたときの怖さが全く理解できていないのです。


キャッシングもローンも“借金”です。


いつかは返さなくてはなりません。

 


自分が借金をしているのだということを、自分で理解しなければいけません。


私たち弁護士が債務整理の相談をさせていただく際に、最初に申し上げるのがこの事です。


そして、債務整理にとりかかる前に、『自分がいまどれだけの借金を抱えているか』を知る必要があるのです。